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2020.04.15 

新型コロナウイルス感染症に係る市長記者会見(4月14日)


4月14日、新型コロナウイルス感染症に係る市長記者会見が行われました。

↓記者会見の内容はこちら

4月9日に松江市内で初めて新型コロナウイルスの感染者が出てから、毎日のように感染者が出ており、今日で二桁の10人になりました。

これを受けて、保護者の皆さんには大変な不安感があると思います。現在は一つのクラスターが発生しており、それを徹底的に調査してつぶして行くという作業をやっていますが、保護者の皆さんの不安というのは、このクラスターをつぶしている間に、例えば感染者の同居家族に小中学生がいるとすると、万が一感染していてもそれに気付かずに登校を続けているうちに、そこから今度は学校が一つのクラスターとなって感染が一気に爆発してしまうのではないかということです。

市PTA連合会がそうした保護者の不安の声を受けて議論した結果、先般、市教育委員会に休校の要望書を出されました。また、今日の午後には市教育委員会で校長会を開き、各校長先生の意見をお聞きしました。校長先生が異口同音におっしゃるには、保護者から学校にたくさんの問い合せなどがあり、その対応で教員の皆さんが大変な状況になっているということです。校長会としては、全員一致ではありませんでしたが、休校やむなし、という意見でした。

すでに、19時30分から丸山知事が会見を行っていると思いますが、本日午後、県教育委員会から市教育委員会に「松江市内の県立高校を一定の期間、休校としたいと考えている。ついては市内の小中学校についても県の考え方を踏まえて検討をお願いできないか」という話もありました。やはり保護者の皆さんの不安をそのままにしながら小中学校の授業をずっと続けていくことは、教員の負担感も大きくなるということもありますし、一方で感染者の特定を積極的にスピーディーに行ってクラスターを完全につぶしていくことによって市民の皆さん、保護者の皆さんの不安感を払拭していくことができるということも思いますので、今はそれに全力を挙げたいと思います。そのために、しばらくの間、小中学校を閉校することも止むを得ない措置であると考えて、市内の小中学校を一定の期間、閉校させていただきたいと考えたところです。臨時休業の期間は4月16日から28日までとしたいと思っています。

同様に公設の児童クラブも閉所としたいと思います。小中学校を臨時休校にした場合にもっとも懸念されることは、共稼ぎの家庭などで、保護者が仕事を休んで家で子どもの面倒を見なければいけないのではないかということです。それができる家庭はいいのですが、できない家庭にはどういう対応をしていくべきかを考えた結果、希望する児童生徒については、学校で預かることにしました。もちろん授業はしませんが、そういうやり方でやっていきたいと思います。
それから、保育所、幼稚園についても、保護者の皆さんには同じような心配があると思います。保育所、幼稚園は原則、開所としますが、保護者の皆さんの希望によっては子どもを預けずに自分たちで面倒をみていただき、それ以外の子どもについては幼稚園、保育所で預かりたいと思っています。

小中学校は休校とし、幼稚園、保育所は開所とすると、一見矛盾するように思いますが、考え方は同じです。小中学校の場合、自宅待機を希望する人は自宅待機をし、それ以外の子どもは学校で授業するということになれば、教科の理解に差が出てくる可能性がありますので、一斉に休校してそういった格差をなくしていくことを考えていかなくてはいけません。一方、幼稚園、保育所はそうした心配がないので、希望する人はお預かりをする、したがって開所という形でやっていきたいと思います。

市内の私立の中学校では、すでに自主的に休校している学校もありますし、明日から休校するところもあって、すべてが一定期間休校することになっています。島根大学教育学部附属義務教育学校も、すでに4月16日から5月6日まで休校を決定したと聞いています。

いずれにしても、新型コロナウイルスの一つのクラスターを早期につぶしていくことが今後の感染拡大防止にとって大事ですので、これに全力を尽くしていきたいと考えています。繰り返しになりますが、別のクラスターが発生しないためにも市民の皆さんには手洗いの励行、マスクの着用を心掛けていただくとともに、不要不急の外出を控えていただきたいと思います。市民の皆さんお一人お一人のご努力を積み重ねることによって、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止を実現することができると考えていますので、今後とも市民の皆さんのご協力をお願いします。